2017年2月11日土曜日

KT88シングルアンプの製作(設計つづきと試作終了)

 前回の基本方針をもとに手持ち部品をあわせながらとりあえず配線してみた。
 以下がその回路図だ。不具合があれば随時修正していくつもりでいたのでチャンネル間のクロストークどころか前後段の分離すら行っていない上に、ヒーターの処理すら行っていない(笑)。



 各部の電圧も測定して記載してあるが、狙い通り(?)にB+は340V程度に落ち着いた。これだと三結では10Wには届かないのがあきらかなので申し訳程度の巻き線比しかないが一次側の2.5K端子をSGに接続する三結に近いUL結線としてみた。
 KT88はSOVTEKでeBayで安価に出品されていたので購入してヒーターの導通だけ調べて死蔵していたもの。すでに2009年製造なので真空管としては若いのだが、7年間寝ていたわけだ(笑)。そのせいなのか、世間でいうエージングが必要ということであるのかはわからないが通電直後はカソード電位が25 V程度、つまり60 mAしか流れていなかったのだが10分程度導通していると今の電位に落ち着いた。ここ数日通電して様子をみると30V程度で落ち着いているので安定したということなのだろう。
 テスタのACレンジでそれなりに正確な100Hzで1Vを加えた時にKT88には60Vが負荷されており、60倍の増幅度が得られている。これなら初段の電流的にもクリップはしていないと思われる。また、トランス換装でB+を上げてバイアスが深くなったとしてもゆとりがあるだろう。正直、我が家の環境では昼はともかく夜間は近所迷惑であるので数Wもあれば充分であり、VRをかなり絞って聴くことになる。そのためにLR間のVRの誤差が莫迦にならないのでNFBをかけて利得を落としても良いと思っている。

 今回、ハム対策は全くといってとっていないがほとんど気にならないレベルでしかない。マニアの方が鼻で笑う82dB程度のスピーカーということもあるのだが・・・

 詳細な特性はもう少し球を落ち着かせて測定してさらに改良するか決めていきたい

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